よっこいしょ!

介護の仕事を通して感じたことをお贈りします。

5分でわかる!ヘルパーを利用するにはどうすればいいの?

よーさん。です。

介護保険には、様々な種類のサービスがあります。

福祉用具貸与(車椅子や介護ベッドのレンタル)、通所介護(送迎付きのデイサービスへ通い、集団でご飯を食べたり、お風呂に入ったりする所)など色々あります。

※詳しくは別の記事でお伝えしますね。

そのなかで、今回は介護保険サービスの訪問介護(ヘルパーさんが利用者の自宅に行って介護をする)の利用方法についてお伝えしたいと思います。

 

 

⑴、【窓口に相談する】

①お住いの市区町村の窓口に相談する。

市役所や区民センターには「高齢者福祉課」や「介護保険課」という窓口があると思います。介護全般に関する相談をすることができます。

地域包括支援センターに相談する。

地域包括支援センターとは市町村が設置している高齢者やその家族を総合的にサポートしてくれる相談所です。ケアマネージャー、保健師社会福祉士等が在席しています。)市役所や区民センターの窓口に行くと、近くの地域包括支援センターの案内をしてくれます。

③在宅介護支援センターに相談する。

こちらも介護の相談所のようなところですが、②の地域包括支援センターよりも小規模で中学校校区ごとに1か所の割合で設置されています。インターネットでお住まいの「〇〇町 在宅介護支援センター」と検索するとすぐに近くの在宅介護支援センターの場所がわかると思います。

※難しく考えず、困っていることを話してみましょう。

・親に介護が必要と思ってきたのですが…

・どんなサービスがあるのか知りたい…

・自宅をバリアフリーに改装したいけどどこに頼めばいいか…

このような感じで相談してみましょう。

 

⑵、【要介護認定の申請】無料です。

介護保険サービスを利用するには要介護認定を受けなければなりません。

車を運転するのに運転免許証が必要なのと同じです。

 

⑶、【要介護認定調査】

要介護認定の申請をしたら、自宅にて要介護認定調査をします。

「ちょ、調査って…取り調べみたいな?!」

と怖がらないで下さい(笑)

市が派遣する調査員が家を訪問し、本人さんの普段の様子身体の状態を確認します。

「生年月日はいつですか?」「片足で立てますか?」「腕上がりますか?」など全国共通の項目(74項目)に沿って調査します。

(家族様は普段の様子、困っていることを調査員にしっかり伝えられるよう事前にメモを用意しておきましょう)

※※たまーに、この認定調査時にわざと重度のフリをする方がいますが、実際にサービスを利用すると必ずバレるのでありのままで行きましょう。そしてその逆もよくあります。普段1人ではできないのに、調査となると張り切ってしまって「何でもできるわい!」と頑張り過ぎてしまうことです(笑)その気持ちは大事ですが、元気と判断され介護保険が利用できなくなる場合があります。

調査の結果主治医の意見書を合わせてコンピューターで審査します。

 

⑷、【認定結果の通知】

申請日から30日以内に郵送で届きます。

認定通知書被保険者証を確認しましょう。

※認定結果とは要介護認定区分(要介護度)の事で、8段階に分類されます。

この要介護認定区分によって、使えるサービスの種類介護保険給付の額(1か月いくらまで利用できますよ)が決まります。当然、区分が重い(重度)だと使えるサービスの種類も多く、介護保険給付の額も多くなります。

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                画像引用元:よくわかる介護保険と利用料金 | ニチイの介護サイト

 ※1番上の“自立”の結果がでると介護サービスは利用できません。

※認定結果には“原則6か月の認定有効期間”があり、有効期限が切れる前に更新しなければなりません。

 

⑸、【再度、相談窓口へ行く】※認定結果が支援1・2、要介護1~5の方

最初に⑴で相談した窓口に再度行き 、認定結果を報告しましょう。

 

⑹、【ケアプランの作成】無料です。

介護を利用するには、このケアプランという計画書が必要です。

(具体的にどんなサービスを、いつ、どのくらい使うか)というサービスの軸になるものです。

「え!そんなの作ったことないし、学校でも習ったことないのに」

と心配はいりませんよ。

ケアプランの作成を担当する“ケアマネージャー”(介護支援専門員)が利用者1人ひとりに専属で就き(要契約)、一緒に相談しながらケアプランを作成します。

 

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画像引用元:イラストAC

 

⑹、【各、サービス事業者との契約】

ケアプランが完成したら、実際にどこのサービス事業所を利用するかを決めます。介護保険サービスでは、利用するサービスごとに会社が異なりそれぞれと契約が必要です。訪問介護であれば、土日も営業していたり。登録ヘルパーがたくさんいてすぐに調整してくれたり。と最適な事業所をケアマネージャーが紹介してくれます。                               

 

⑺、【担当者会議】

利用者本人、家族、ケアマネージャー、サービス事業所の担当者が自宅で集まり、ケアプランの確認、今後の目標などを話し合います。

今後も6カ月に1回は定期的に開催されます。他にも利用者の状態が変わった時や、サービス種類の追加・変更があった際も開催します。

 

⑻、【サービス開始】

ふぅー、お疲れさまでした(笑)

これで、いよいよサービスが開始となります。

5分でわかりましたか?(笑)

少し長くなりましたね。

サービスが開始しても、介護認定の有効期間が継続している間は担当のケアマネージャーがいますので、「やっぱり、掃除じゃなくて買い物にしようかな」「他にもこんなサービス利用したほうが良いかな」など気軽に相談してください。

 

では今回はヘルパーを利用するまでをお贈りしました。

よーさん。でした。

 

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