よっこいしょ!

介護の仕事を通して感じたことをお贈りします。

介護保険サービスの種類について。「居宅サービス」

よーさん。です。

今回は前回に引き続き、介護保険サービスの「居宅サービス」について紹介致します。

 

目次

 

はじめに。

 今回は介護保険で利用できるサービスを「居宅サービス」「施設サービス」「福祉用具・住宅改修サービス」の3つに分類して紹介したいと思います。
「居宅サービス」:自宅を中心に利用するサービス
「施設サービス」:施設に入所して利用するサービス
福祉用具・住宅改修サービス」:生活環境を整えるサービス

前回は「福祉用具・住宅改修サービス」について紹介しました。

 

yo-san.hatenablog.com

 

今回は「居宅サービス」について紹介していきます。

 

🔴自宅を中心に利用するサービス

 

訪問介護(介護予防訪問介護)

・サービス内容:ホームヘルパーに自宅を訪問してもらい、身体介護や生活援助を受けます。

訪問介護のサービスには、「身体介助」と「生活援助」の2種類に分類されます。

 

【身体介助】

  • オムツ交換
  • 食事介助
  • 入浴介助
  • 更衣介助
  • 買い物同行 など
【生活援助】
  • 掃除
  • 洗濯
  • 調理
  • 買い物代行 など
※本人以外の調理や家族の洗濯、日常生活上の家事を超える内容は対象外です。
 

訪問入浴介護(介護予防訪問入浴介護)

・サービス内容:簡易浴槽を自宅に持ち込んでもらい、入浴の介助を受けます。
 
ポイント!
※自宅のお風呂場が狭い、浴槽が小さいなどの理由で入浴ができない方や、立ったり座ったりが困難で自宅の浴槽では入浴できない。という場合に寝たまま入れる浴槽を持ち込んで入浴可能です。基本、介護士2名・看護師1名の3人で訪問してくれるため医療面でも安心です。
 疥癬など皮膚の感染症の方でも利用できます。

訪問看護(介護予防訪問介護)

・サービス内容:看護師に訪問してもらい床ずれの手当てや点滴の管理をしてもらいます。
 
ポイント!
※病気の種類が多い方や、状態の変化が激しい方などは月1回程度の定期受診では少し心配です。そこで看護師さんに週1回程度訪問してもらい血圧や体温の測定、薬の管理などをして頂くことで安心した在宅生活が継続できます。
また24時間体制の訪問看護もあり、急な体調不良時にも対応してくれるので1人暮らしの高齢者には心強い存在です。
 

訪問リハビリテーション(介護予防訪問リハビリテーション)

・サービス内容:リハビリの専門家に訪問してもらい、自宅にてリハビリを受ける
 
ポイント!
※退院直後のリハビリや筋力維持に必要なサービスです。
自宅にて行うため専用のマシンなどは使用できませんが、日常生活動作を中心に専門家の指導を受けることができます。また病院等へ行きリハビリするデイケアは通常6時間~8時間施設にて過ごすため、長時間の利用が苦手な人にもおすすめです。
 

居宅療養管理指導(介護予防居宅療養管理指導)

・サービス内容:医師・歯科医師・薬剤師・歯科衛生士などに訪問してもらい、薬の飲み方、食事など療養上の管理・指導を受ける
 
ポイント!
※糖尿病の方は管理栄養士にて食事の相談を受けたり、利用者に適した食事メニューや調理方法の指導を受けたりできます。
また肺炎予防のために歯科衛生士による正しい歯磨きの方法や、義歯の清掃方法、嚥下機能を回復させるアドバイスや指導を受けることができます。
 

夜間対応型訪問介護(要介護1~5の方のみ)

・サービス内容:夜間に定期的な巡回で介護を受けられる
 
ポイント!
※通常の訪問介護では基本的に日中のサービスが中心で夜間のサービスはヘルパーさんの確保も難しく対応できません。そこで夜間対応型訪問介護です。緊急時や利用者の求めに応じて介護を受けらえる随時対応の訪問介護もあります。
 

 通所介護(デイサービス)

 
・サービス内容:デイサービスセンターに通い食事、入浴、機能訓練等のサービスを日帰りで受けられる。(送迎付き)
 
ポイント!
※独り暮らしの場合、1日中家でじっとしている。誰とも喋らず1日が終わる。と言うのも珍しくはありません。そのような生活が続くと筋力は下がり、物忘れなども多くなります。
デイサービスを利用すると 、レクリエーション(カラオケや運動)をしたり外出イベントで花見や買い物へ行ったりと刺激のある日常生活が送れます。
また寝たきり等で自宅では入浴できない方も寝たまま浴槽へ入れる機械浴があります。
ただし、基本デイサービスの送迎は玄関前まで、マンションの場合1階までです。
ご自身で身支度をして出掛けることが難しい方はデイサービスが迎えに来る30分前から訪問介護を利用しヘルパーさんに身支度や荷物の用意を手伝ってもらうことで安心して利用することが可能です。

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画像引用元:イラストAC
 

通所リハビリテーション(デイケア)

 
・サービス内容:介護老人保健施設や病院・診療所で、日帰りの機能訓練が受けれます。
 
ポイント!
※デイサービスと内容は似ていますが、名前の通りリハビリに特化しています。
リハビリ専門の部屋や設備があり、より医学的・専門的なサービスを受ける事ができます。長期の入院で低下した筋力の向上や骨折後のリハビリなどに向いています。
 

短期入所生活介護(ショートステイ)

 
・サービス内容:介護老人福祉施設などに短期間入所して、食事・入浴などの介護や機能訓練が受けられます。
 
ポイント!
※このサービスは利用者様より、ご家族様のために利用する場合が多いです。
普段、自宅にて介護している娘様や息子様の休息のため、1か月に1回程度2泊3日の利用をすることで家族様の介護疲れがリフレッシュできるメリットがあります。
また主介護者の急な出張や外泊の場合も利用することがあります。
 

小規模多機能型居宅介護

 
・サービス内容:住居型の施設へ「通い」を中心に、自宅に来てもらう「訪問」や施設へ「泊まる」サービスが柔軟に利用できます。
 
ポイント!
※このサービス内容なら、上記で紹介した「訪問介護」「デイサービス」「ショートステイ」をそれぞれ使うのと同じじゃない?と思いますよね。
この小規模多機能居宅介護の最大のメリットは、サービスの調整役ケアマネージャー・訪問介護・デイサービス・ショートステイが全て同じ事業所のサービスを受けられる。と言うところです。基本的に居宅サービスは、ケアマネージャーはA事業所、訪問介護はB事業所、デイサービスはC事業所とそれぞれ違う会社のサービスを組み合わせて利用します。ひとつの事業所で利用することでスタッフと馴染みの関係ができ、しっかりとした情報共有ができるのでご家族様も安心できます。
 
※小規模多機能型に看護を組み合わせた看護小規模多機能居宅介護というサービスもあります。
 

まとめ

いかがでしたか。
近年では施設は入居待ちが多く、病院も長期の入院が難しくなってきました。
そこで、「介護が必要になっても住み慣れた自宅で過ごす」という考え方に移行しつつあります。自宅での生活が継続できるよう様々な介護保険サービスも増えてきました。
必要なサービスをうまく利用すれば安心安全な在宅生活が送れるでしょう。
次回は「施設サービス」をご紹介します。
 
では今回はこの辺で。
よーさん。でした。