よっこいしょ!

介護の仕事を通して感じたことをお贈りします。

5分でわかる!認知症について。

よーさん。です。

なぜ、認知症について書こう!と思ったかと言いますと…

昨日ニュースで見たからです(笑)

アルツハイマーがわずかな血液検査で発見できる」

田中耕一さん達の研究チームが発表し、ノーベル科学賞を受賞しましたね。

アミロイドと呼ばれるタンパク質が脳にzzZZZZZZZ

おっと、失礼しました(笑)

っと言うわけで、今回は“認知症”についてお贈りします。

 

はじめに

認知症には、「治る認知症」「治らない認知症」があります。

「えっ!認知症って治るの?」

んー…残念ながら現在の医療ではまだ、認知症の治療方法はわかっていません。

「治る認知症」とは原因が外傷等によるもので、手術をすることで治ることがあります。

そして「治らない認知症」には3タイプの認知症があります。

では、今から詳しくご説明していきます。

 

認知症とは

誰でも“もの忘れ”はしたことありますよね?

例①「あー、この俳優さんの名前なんだっけ?」

例②「あれ?昨日行ったお店の名前なんだっけ?」などなど。

しかし、認知症は“もの忘れ”とは違います。

先ほどの例②で言うと、認知症“お店”に行った事も忘れてしまいます。

そして、“進行性”でだんだんと理解力判断力がなくなり、社会生活や日常生活に支障が出てきます。

 

認知症(アルツハイマー)のメカニズム

アルツハイマーは脳の記憶する役割「海馬」が委縮することで、短期記憶(最近の記憶)ができなくなる病気です。

現代の医学でもまだ治療方法はわかっていません。

冒頭で、「アルツハイマーがわずかな血液検査で発見できる」と言いました。

“発見”できるようになっただけで、“治る”ようになった訳ではありません。

認知症にも「アリセプト」や「メマリー」と言った薬がありますが、あくまで進行を遅らせる。と言った効果で、委縮した「海馬」が元に戻ることはありません。

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画像引用元:イラストAC

 

 

それでは、それぞれの認知症の特徴についてご説明します。

 

・治るタイプの認知症

正常圧水頭症(せいじょうあつすいとうしょう)

脳脊髄液(のうせきずいえき)が脳室に過剰に溜まり、脳を圧迫することで起こります。手術によって溜まった髄液を抜くことで治療できます。

 

慢性硬膜下血腫(まんせいこうまくかけっしゅ)

頭を強くぶつけたときに、頭蓋骨と脳の間に血が溜まり脳を圧迫することで起こります。これも手術によって溜まった血を抜くことで治療できます。

 

・三大認知症(治らないタイプ)

アルツハイマー認知症

認知症のなかで1番多いのがアルツハイマーです。また女性に多く発症すると言われています。徐々に進行する病気で急激に進行することはありません。

特徴!

アルツハイマー=記憶障害です。進行すると短期記憶(最近の記憶)がまったくできなくなり、何度も同じことを繰り返して言うようになります。

その他には、判断力の低下・怒りっぽくなる・幻覚・意欲がなくなる など

 

レビー小体型認知症

名前の通り「レビー小体」と呼ばれる物質が大脳に広がる病気です。

特徴!

レビー小体型認知症=幻覚です。「魚が泳いでいる」「子供がいる」などの発言が多くあり、大声を出したり、奇声をあげたりすることもあります。

また手足が震えたり、歩行が小刻みになったりと“パーキンソン症状”がみられることがあります。

その他には、うつ症状・食べ物が飲み込みにくくなる など

はじめは、記憶障害がない場合もあるので認知症と気付かないこともあります。

 

脳血管性認知症

アルツハイマーに次いで多い認知症です。

脳梗塞脳出血などによって発生します。

脳の障害された場所によって症状が異なります。

特徴!

脳血管性認知症=まだら認知症

脳梗塞なら血管が詰まった場所、脳出血なら血管が破裂した場所によって“運動障害”言語障害など症状が異なるため、できる事とできない事がはっきり分かれる“まだら認知症が特徴的です。

判断力や記憶は比較的保たれます。

その他には、感情の浮き沈みが激しい・意欲がなくなる など

 

まとめ

いかがでしたか。

あと、認知症の特徴として「覚えているふりをする」ということがあります。

これを理解していないと、「あれ?しっかりしているな。」と思いがちですが、「しっかりしている自分を装う」のも認知症の特徴の1つです。

それぞれの認知症についての特徴をお伝えしましたが、あくまで特徴です。

同じアルツハイマー認知症の方でも、症状は本当に本当に本当に様々です。

なので、もし認知症の方と接する場合、まずは特徴に縛られず、その人をしっかりと見てあげましょう。認知症は「記憶障害」があっても「感情」はしっかりある!とよく言われます。

“怖い” “悲しい” “嬉しい”などの感情は健常者より敏感に反応します。

 

最後に

認知症の家族を介護する方へ…

認知症と言う病気は外見ではわかりません。

町を歩いていると、ごく普通のお年寄りに見えます。

そのため、家族だからこそ。

自分の親やおばあちゃんが認知症だと認められず「なんでできないの」「ちゃんとやってよ」と言ってしまう場面をよく見かけます。

先ほど言った通り、“怖い悲しい嬉しい”などの感情は健常者より敏感に反応します。

きつい言葉を言われると、さらに認知症は進行します。

そうすると、さらに介助者はイライラし追い込まれ親に暴力を振るってしまう方もいます。

少しでも「認知症かな?」と思ったらお互いのためにも専門医へ受診しましょう。

薬が処方されることで症状が治まる事もあります。

まずは、介護する側が元気で余裕がなければなりません。

余裕があれば笑顔になれ、笑顔で接すると認知症の方も「自分の味方だ」と理解し、歩み寄ってくれると思います。

 

それではこの辺で。

よーさん。でした。

 

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