よっこいしょ!

介護の仕事を通して感じたことをお贈りします。

両親を介護する際の注意点!家族介護とは。

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よーさん。です。

今回は「両親を介護する」と決めた方に向けてお贈りしたいと思います。

 

 

はじめに

現在、病院は約2週間で退院(転院)させられる、施設は順番待ちで入れない。という状況が増え高齢者を自宅で介護する。という方向性に社会はなっています。

介護保険の在宅サービス(自宅に住みながら利用するサービス)の充実化も進んでいます。

そんな中で「両親を介護する」と決めたご家族や親族の方に向けて、よーさん。が思う注意点をお伝えしたいと思います。

これから、家族介護を検討されている方に少しでも参考になればと思います。

 

家族介護について

文字通り、「家族が介護をする」という事です。

昔では家族が介護するのは“当たり前”と考えられていました。

確かによーさん。も家族が介護するべきだ。と思います。

しかし実際の介護現場では、家族が率先して介護をしている家は少ないです。

むしろ珍しいぐらいです。

「2階に住んでいるのに世帯分離をしているからと一切介護はしない」

「すぐ近くに娘様が住んでいるのにヘルパーが1日3回訪問している」

こんなケースがほとんどです。

仕事が忙しい、まだ子供が小さいなど様々な理由があるとは思いますが、その度やり切れない思いになります。

先ほど「家族が介護をするべきだ」とお伝えしましたが、介護を全て家族でするのは反対です!

後ほど詳しく説明させていただきます。

 

両親を介護する際の注意点とは

 

 「家族が率先して介護している家は珍しい」と言いましたが、

実際に家族が介護されている家も見てきました。

その中でよーさん。が感じた、「ご両親を介護する際の注意点」をいくつかのタイプに分けてご説明していきたいと思います。

 

1.交代制タイプ (危険度★☆☆)

兄弟姉妹がたくさんいて、交代制で介護をしているタイプです。

担当の曜日を決めて順番に様子を見に行く。と言う感じです。

ご両親が比較的、軽度な場合はストレスなく家族で介護できると思います。

しかし、誰がキーパーソンなのかをはっきりしておくことが重要です。

介護の方向性や介護保険を利用する際に、キーパーソンは必ず1人決めておきましょう。キーパーソンは連絡がしっかり取れる人、平日でも比較的動ける人、ご両親と1番関係が良好の人がおすすめです。

※キーパーソンとは“鍵となる人”で意見が分かれた際などに最終決定をする人です

 

2.実力派タイプ(危険度★★☆)

これは元介護職の方が両親を介護している。というタイプです。

一見、なにも問題がないように思えますよね…

「オムツ交換」や「移乗」など、介護は肉体的にも負担がかかります。

その分、元介護職の方は慣れているため安心です。

しかし、知識や技術があるが故にスパルタになってしまう事があります。

つい完璧を求めてしまうんですね。

介護保険を利用する際は特に注意が必要です。

ヘルパーにも完璧を求めてしまうと訪問介護事業所からは逆に細かすぎると敬遠されてしまう場合があります。

実際に利用者本人は穏やかな人だけど、娘様などが気難しい。というのはよくあります。

 

3.没頭タイプ(危険度★★★)

几帳面で真面目な方に多く、全て自分でやろう。とされるタイプです。

最も危険なタイプです。

先ほど「介護を全て家族でするのは反対です」とお伝えしたのは、

没頭タイプになる可能性がだからです。

介護に休みはありません。

24時間年中無休です

何年続くかわからない、先の見えないトンネルです。

「よし!親を介護する!」と決意するのは素敵なことですが、家族介護は決して楽なことではありません。無理は続きません。

肉体的・精神的に限界となり介護する側が倒れてしまうと、残されたご両親はヘルパーに介護してもらうか施設入所するしかありません。

それはお互いに望まない結果ですよね。

 

家族介護をするには

では、家族介護をするにはどうすれば良いのか。

“人に頼る” ことです。

昔は家族が介護するのは“当たり前”と考えられていました。

でも時代は変わっています。

昔は複合家族が基本で、近所付き合いもありました。

差し伸べてくれる手がたくさんあったと思います。

しかし、現代ではこちらから手を出さないといけません。

介護にはレスパイトケアと言う言葉があります。

レスパイトとは、「休息」「息抜き」という意味です。

介護する家族様が一時的に介護から解放され、休息をとれるようにする支援のことです。

月に一度ショートステイを利用する、ヘルパーさんに来てもらう等、社会資源を利用することが家族介護を長続きさせる方法だと思います。

 

最後に

今回は在宅での「家族介護」についてお贈りしましたが、よーさん。は「施設入所」の選択肢も当然必要だと思います。

入所したら介護しなくていい。と言う訳ではありません。

入所しても定期的に顔を見に行ったり、一緒に外出したり、新しい服を持って行ったりとできる家族介護はたくさんあります。

これから「両親を介護する」という方に少しでも参考になれば幸いです。

ちなみに、よーさん。も実力派タイプに分類されるので、気をつけたいと思います。

手を差し伸べた際は掴んでくださいね(笑)

よーさん。でした。

 

 

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