介護保険サービスの種類について。「施設サービス」
よーさん。です。
今回は前回に引き続き、介護保険サービスの「施設サービス」について紹介致します。
目次
はじめに。
今回は介護保険で利用できるサービスを「居宅サービス」「施設サービス」「福祉用具・住宅改修サービス」の3つに分類して紹介したいと思います。
「居宅サービス」:自宅を中心に利用するサービス
「施設サービス」:施設に入所して利用するサービス
「福祉用具・住宅改修サービス」:生活環境を整えるサービス
前回は「居宅サービス」について紹介しました。
今回は「施設サービス」について紹介していきます。
🔴施設に入所して利用するサービス
特定施設入居者生活介護
・サービス内容:有料老人ホームなどに入所して、食事・入浴などのサービスを受けることができます。
ポイント!
※有料老人ホームは最近でも居室の空きがあり、比較的すぐに入所することができます。
外観・内観はホテルのように綺麗で、広いエントランスがあったり、とても老人ホームとは思えないような高級な所もあります。
しかし、料金が高くなかなか普通の人は入所できません。
大手企業が経営する施設も多々あり、入居金が〇千万円もするような超高級施設もあります。
お金に余裕のある方は景色の良い、綺麗な有料老人ホームも選択肢の1つではないでしょうか。
認知症対応型共同生活介護(グループホーム)
・サービス内容:認知症と判断された高齢者が共同で生活しながら、食事や入浴などの介護を受けられます。
ポイント!
※1ユニット、5人~9人で共同生活します。アットホームで家庭に近い環境なので認知症の方も安心して生活できます。利用者の能力に応じて、スタッフの方と一緒に調理したり、掃除をしたり、食事の準備をしたりとそれぞれが役割を持ちながら自立した生活を送ります。レクリエーションも認知症に特化した内容が多くあります。
介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)
・サービス内容:常に介護が必要で自宅での介護ができない方が対象です。
(要介護3~5の方のみ)
ポイント!
※介護保険適用なので有料老人ホーム等に比べ、安く入所することができます。
しかし、必要性の高い方が優先されるので申し込み後すぐに入所するのは難しいでしょう。
介護老人保健施設
・サービス内容:病状が安定し、リハビリに重点をおいた介護が必要な方が対象の施設です。
ポイント!
※骨折などで入院し、退院後まだ自宅での生活が心配。という方が医学的な管理のもとで介護や看護、リハビリを受けて家庭への復帰を目指して入所する施設です。
介護療養型医療施設
・サービス内容:急性期の治療が終わり、病状は安定しているものの長時間の療養が必要な方が対象の施設です。
ポイント!
※ 最大のメリットは医療ケアの充実です。病院に併設されていることが多く、胃ろう(胃に造設した管へ直接栄養を入れる)や糖尿病のインスリン治療、喀痰の吸引など常時医療が必要な方に重点をおいた施設です。
また一般病棟と併設していることが多く、容態が悪化すればすぐに一般病棟へ移ることができます。
しかし、長期的な入所が難しかったり、“施設”というよりも“病院”という感じ強く、プライベートな空間は少ないと思います。
まとめ
いかがでしょうか。
前回と今回で「居宅サービス」と「施設サービス」をご紹介しましたが、決してどちらが良い!と言うことはありません。
その人の身体の状態や家族、環境を考慮し、どのサービスを利用することが最適かをしっかりと検討してみてください。
施設で大声を出したり、暴れたりしていた認知症の方も自宅へ戻った途端落ち着いた。という話もよく聞きます。また、自宅にて必死で介護を続けた結果、家族様の方が精神的、身体的に病んでしまった方も多く見てきました。
なにが正解かはわかりませんが、その人らしく生きられる環境を選んでください。
よーさんでした。